働き方で役割が変わるテストエンジニア

IT企業にとって新製品を開発して世の中に打ち出して確かな数のユーザーを獲得するのは、事業を拡大する上で欠かせないプロセスです。
新製品の開発ではシステムエンジニアがいれば十分というわけではなく、最終的に世の中に製品を打ち出す前に重要な役割を果たすテストエンジニアの存在が欠かせません。

開発されたシステムに不具合や仕様との相違がないことを確認するのが、テストエンジニアの主な業務です。ただし、詳しく見てみると、テストエンジニアは働き方によって開発プロセスの中での役割が異なります。それによって負う責任にも違いが生じるので、もっとやりがいを持てる働き方がないかを考えてみることも大切です。

システムの開発企業の社員として働いている場合、テストエンジニアは品質向上を目指して働くのが通例です。
製品として十分な機能があってバグや不具合がないことを確認し、怪しい点が見つかった場合はシステムエンジニアに情報を提供して改善を求めます。これにより、自社製品として十分な品質があるシステムに仕上げることが可能です。

一方、外部企業のスタッフとして依頼を受けてテスターをする立場や、フリーランスのテストエンジニアの場合、品質向上よりも品質保証が目的になります。
クライアントが定めている仕様を満たしており不具合なく使用できることを、網羅的に調査して証明するのが業務です。これによって、開発企業も安心して製品の販売を始められるようになります。